溶存酸素(DO)のはなし:溶存酸素について
溶存酸素(dissolved oxygen:DO)とは、水中に溶けている酸素量(mg/L)のことで、水中に溶け込む量は、水温が低いほど、また圧力が大きいほど多くなります。
1気圧、25℃の条件下では、8.26 mg/L(飽和溶存酸素量)の酸素が溶け込むと考えられています。
また、水中に溶解している各種の共存物質や有機物質の酸化作用、微生物の呼吸作用によって酸素濃度は変化します。主な供給源は大気中の酸素ですが、水中の藻類の繁殖時には、光合成により酸素が放出され、一時的に過飽和状態になることがあります。
水中の飽和溶存酸素量と水温の関係は図1のとおりです。
生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand :BOD)は、水中の有機物が微生物の働きで分解されるときに消費される酸素の量で、水質汚染の指標となります。
有機性の汚れが大きければ、酸素要求量が多くなるので、BODは大きな数字になり、逆にきれいな水は、BODの値が小さくなります。