製品情報
「改正大気汚染防止法対応小型FID方式VOC測定装置(新製品)のご紹介3月17日1号機を出荷」を発表
2006年03月17日
東亜ディーケーケー株式会社(社長:山﨑正知、本社:東京都新宿区)は、このほど、「改正大気汚染防止法対応小型FID方式VOC測定装置GHT−200型(新製品)のご紹介3月17日1号機を出荷」を発売します。
GHT−200型は、2004年に改正された大気汚染防止法によって、2006年4月1日から規制が開始される、排ガス中の揮発性有機化合物(VOC)を測定するものです。排ガス中のVOC濃度の測定方法は、2005年6月に環境省告示第61号として制定されました。GHT−200型は、この告示に規定された二つの測定方法(触媒酸化NDIR方式とFID方式)のうち、FID方式を採用したものです。
告示では、2方式を認めていますが、触媒酸化NDIR方式については、「燃焼過程を経たガスを含む排出ガス中の揮発性有機化合物の測定には用いないこと。」とされています。これに対し、多くのVOC排出施設には、燃焼式排ガス処理装置が設置されており、VOCの測定にNDIR方式が採用される割合はFID方式に比べ、少ないものと見込まれます。
当社では、前記の告示が制定される以前から、改正大気汚染防止法対応の分析計の開発に着手し、2005年4月には、両測定法それぞれに対応する2機種のVOC測定装置、GHT−261型(FID方式)およびGIV−200型(触媒酸化NDIR方式)を発売しました。前者が、測定にあたって、水素ガスや精製空気を必要とするのに対し、後者は、電源だけあれば測定可能であるとの利点があり、実際の使用にあたっては、GIV−200型がより使いやすい装置だといえます。告示制定後に当社が各地で開催した製品説明会などでも、ユーザー層からは、できればGIV−200型を採用したいとの声が多く聞かれました。しかし、告示の規定(測定対象の制限)があることから、最終的には、FID方式を採用されるケースが多くなっていることは否定できません。
より小さく、より軽いFID方式VOC測定装置が欲しいとのお客様の要望にお応えするため、当社は、急遽2005年9月に小型FID方式VOC計の開発に踏み切り、2006年3月17日に1号機の出荷に漕ぎ着けました。
GHT−200型は、従来のGHT−261型に比べ、容積比で約27%、質量比で約47%小型軽量化されました。GHT−200型は、告示の規定に準拠した空気精製器も内蔵(GHT−261型は別置き)しており、実質的には、上記の数値よりいっそう小型軽量化されております。また、自動校正シーケンス動作機能、本体での測定値グラフ表示機能、CFカードへのデータ記録機能など、GHT−261型には装備していなかった便利な機能を搭載しました。さらに、サンプリングバッグの接続部に、ワンタッチジョイントを採用し、バッグの着脱を容易にし、多数の試料を測定する際の煩雑さを低減するなどの工夫も施しました。
この製品は、昨年11月に開催された計測展へ出品し、PR活動を続けて参りました。3月末までに納入するお約束での受注も受けており、そのうちの1台を17日に出荷します。今後さらに積極的なPR活動を展開してまいります。VOC排出規制は、4月1日から開始されますが、予算の都合などもあるためか、4月以降の導入を計画されているお客様も多く、4月以降も、各地で説明会を実施するなど、さらに積極的なPR活動を展開してまいります。
以上
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