製品情報
「排ガス中VOC測定装置」を発表
2004年10月20日
東亜ディーケーケー株式会社(本社:東京都新宿区、社長:山﨑正知)は、10月20日から秋田市文化会館で開催されます、大気環境学会併設機器展にて、排出ガス中の揮発性有機化合物(VOC)測定機2機種を発表します。
これらの測定機は、固定発生源から排出されるVOC濃度を連続的に測定するもので、同排出規制を盛り込んで改正された大気汚染防止法(平成16年5月26日付、法律第56号)に対応するものです。
大気中に排出されるVOCは、浮遊粒子状物質や光化学オキシダントの原因になるとされており、現在、中央環境審議会大気環境部会で同法の完全施行(平成18年4月、猶予期間明け)に向けて排出濃度規制値や測定方法などの細則が検討されています。
当社が発表する測定機は、試料ガスを直接水素炎イオン化検出器に導入して測定する方法(FID方式)および試料ガスを酸化して二酸化炭素に変換して非分散赤外線検出器で測定する方法(NDIR方式)の2機種で、改正大気汚染防止法の細則が決まる平成17年4月の発売を目指しています。
FID方式を採用したGHC-255(S)型は、環境大気中の微量炭化水素の測定で定評のあるFIDを搭載し長期間安定な測定を実現いたします。また、自立型筐体に助燃空気の精製装置を内蔵しコンパクトで設置場所を選ばない設計となっています。当社は、1975年(昭和50年)以来、FID方式を採用した非メタン炭化水素測定機を多数製造販売しており、稼働面で実績のある信頼性の高い技術をベースとして開発いたしました。
一方、NDIR方式を採用したGIV-200型の大きな特長は、全てのVOCに対してほぼ一定の相対感度を有し炭素換算濃度が得られることです。VOCの組成が変化しても補正の必要はありません。また、小型で駆動部のないNDIRを搭載しているため、片手で持ち運びができVOC発生源の近辺に設置して連続測定することが可能です。
多量の有機溶剤を使用する施設では、可燃性ガスの発火対策として測定機に防爆構造を求められることがありますが、両機種とも防爆地域の測定では、バッグ採取・長尺のサンプリングチューブを用いることで測定を行うことが可能です。
当社は、これら2機種を同時に発売することでユーザーの様々な使用方法に応える所存です。
以上
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