製品情報
「鉛フリーセンサ」を本格発売
2004年08月26日
東亜ディーケーケー株式会社(本社;東京都新宿区、社長;山﨑正知)は、実験室用分析機器のpH電極をはじめとする主力のセンサを鉛フリー化し、9月1日から幕張メッセで開催される2004分析展で発表いたします。これらの「鉛フリーセンサ」を10月から本格的に発売を開始し、従来品との切り替えをいたします。
当社は環境にやさしい製品作りを目指し、各種製品の材質変更などに取り組んでまいりました。pH電極は主要な材料のガラスに約30%の酸化鉛を含んでおり、1年ほどで性能が低下するため廃棄せざるを得ない消耗品です。そのpH電極の鉛フリー化に取り組み、一部の特殊電極で鉛フリー化を実現してまいりました。しかし、pH電極に使用されているガラスに含まれる酸化鉛の低減には、単純に鉛フリーの支持管ガラスに変更すると、熱膨張で電極の寿命が極端に短くなることや、加工特性の異なるガラスに対する新たな加工技術の確立など、多くの技術上の困難がありました。当社では、これらの課題を永年にわたる豊富な実績と新しい知見を駆使して解決し、国内最大規模の年間約10万本を生産する電極のうち90%以上の電極について、鉛フリー化できる見通しを得ました。
鉛フリー化の要求は、EUのRoHS指令に見られるとおり、地球環境保全の大きな流れの一環です。また、ISO-14001に見られるように、自主規制としての環境対応の要求も高まっており、電子機器で多量に使用されているハンダの鉛フリー化は大きな流れとして進展しております。
当社の「鉛フリーセンサ」は、鉛フリーガラスを使用しただけでなく、センサの出力を取り出すリード線との接合部やコネクタなどの電気部分のハンダや、一部のラボ・ポータブルセンサに内蔵されているメモリチップ基板のハンダも鉛フリー化いたしました。
さらにリード線被覆自体に含まれるppmレベルの鉛まで排除するといった、電極全体としての徹底的な鉛フリー化を追及し、実現いたしました。
また、電極の鉛フリー化はpH電極だけでなく、ORP電極や電気伝導率電極も含めて実施し、これらの主力製品も合わせて、鉛フリー化を進めております。
10月から、実験室用分析機器のセンサについて「鉛フリーセンサ」を本格的に発売し、今年度中に実験室用分析機器用及び工業用センサ類の約50%を鉛フリー化したものに切り替え、平成17年度中には90%以上のセンサ類の鉛フリー化を実現する予定です。
なお、発売に当たっては「鉛フリーセンサ」の梱包箱に下図の「鉛フリーシール」を貼り付けるほか、センサ廃棄に当たっての分別を容易にするため、鉛フリーセンサ自体にも「鉛フリーシール」を貼り発売いたします。
以上
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