「活性水」の有効成分は次亜塩素酸ナトリウム希薄水溶液と同じです

  • 次亜塩素酸は、イオンの状態(ClO-)と分子の状態(HClO)で存在し、どちらも有効塩素として働きます。
  • 主にClO-は洗浄効果、HClOは除菌効果が期待されます。
  • 次亜塩素酸は、pHによってClO-とHClOの存在比率が変化します。
    活性水は、溶液のpHを弱酸性にし、除菌効果の高いHClO分子の存在比率を上げています。

次亜塩素酸の存在比率

参照:「浄水の技術」

HCA-402では

  • 6%次亜塩素酸ナトリウム水溶液(原液)を希釈し、酢酸で弱酸性(pH5~7)に調整してHClO分子の存在比率を上げています。
  • 内蔵センサで有効塩素濃度とpHをリアルタイムで監視しています。
    これにより、常に一定の有効塩素濃度を保った「活性水」を安全に調製することができます。
  • 有効塩素濃度は、2~140ppmまで設定・調整できます。

活性水に関するQ&A

活性水の推奨pHはありますか?
除菌を主な目的とする場合は、最もHClO分子の存在比率の高くなる、pH5~6付近を推奨します。
物品の消毒に使用する場合、どのように使用するのが良いですか?
活性水が十分にかかる事で除菌効果が期待されますので、できれば活性水による浸漬が好ましいです。浸漬できない場合は、まんべんなくスプレーし、清潔なペーパータオルで拭いてください。
活性水はどのように保存すれば良いですか?
紫外線、有機物の付着により急速に有効成分の分解が進みます。水道水等で洗った容器に入れ、光の当たるところは避けてください。また、室温(1-30℃)で保存ください。
スプレー容器に入れて物品消毒に吹きかける場合、注意点はありますか?
まんべんなく吹きかけてください。スプレーボトル内の活性水濃度は、スプレーボトルの紫外線透過量によって大きく異なります。なるべく紫外線を通さない容器で保管し、1週間程度を目安に入れ替えてください。
トイレ・嘔吐物などの汚染消毒に使用できますか?
活性水は有機物と反応し失活しやすいため、大量の有機物がある場所には単一薬剤での効果が期待できません。まずは汚物を除去し、洗浄剤による汚れ・油分の洗浄を実施後に、活性水による除菌をお願いいたします。
新型コロナウイルスにも有効ですか?
NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)による、「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価(最終報告)令和2年6月」および、厚生労働省・経済産業省・消費者庁による「次亜塩素酸水を使ってモノのウイルス対策をする場合の注意事項」をご参照お願いします。
当社の「活性水」は、NITEの検証により物品消毒に有効と判断された「次亜塩素酸水」のうち、非電解型・混和型に該当します。当検証結果では、次亜塩素酸水(pH6.5以下)について、有効塩素濃度35ppm以上で有効と記載がありますが、物品上のウイルス除菌方法について具体的に言及されていないことから、当社活性水も、物品への活性水の浸漬・かけ流しが可能な場合は35ppm以上、拭き掃除でご使用の場合は80ppm以上でのご使用が好ましいと判断します。

次亜塩素酸ナトリウム活性化装置の導入実績

牛乳・水などの液体を入れる容器の洗浄や豆腐・野菜・精肉工場等の洗浄工程にて30例程度の導入実績があります。
また上位機種のHCA-555やHCA-603では、透析関連装置の洗浄用途として100施設以上の導入実績があります。